チクパス | 系統用蓄電池の導入をサポートする会社を紹介

系統用蓄電池
導入ガイド

系統用蓄電池の導入を検討する際は、市場動向や収益モデルの理解だけでなく、土地選定や導入コスト、必要な手続きなど、幅広い知識が求められます。
当メディアでは、系統用蓄電池導入に必要な基礎知識から、事業フェーズごとの支援会社まで、事業化に役立つ情報をわかりやすく紹介します。

系統用蓄電池とは

系統用蓄電池とは、発電所や変電所の近くに設置され、電力系統(送配電網)に直接接続して運用する大型の蓄電設備です。家庭用・産業用蓄電池とは異なりMW(メガワット)単位の規模で動作し、再生可能エネルギーの余剰電力を蓄えて不足時に放電することで、電力網全体の需給バランスを支えます。

系統用蓄電池の仕組み

系統用蓄電池の
増加状況

近年、系統用蓄電池の導入件数・設置容量は増加傾向にあります。再生可能エネルギーの大量導入に伴う出力制御の頻発や、電力市場の収益機会拡大を背景に、大手エネルギー会社から異業種の投資法人まで参入が相次いでいる状況です。

補助金制度の整備など、政策面での後押しも加わり、事業化の動きは全国各地で広がっています。

※参照元:経済産業省公式HP(PDF)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/battery_strategy2/shiryo06.pdf
2026年6月調査時点

系統用蓄電池が
注目される理由

系統用蓄電池が注目される背景には、主に2つの要因があります。1つ目は出力制御に関する問題で、再生可能エネルギーの急増により余剰電力を吸収する蓄電池へのニーズが全国で高まっている点です。

2つ目は、卸電力市場・需給調整市場・容量市場の3つを組み合わせることで収益基盤を構築できる点であり、新たな投資先としての注目を集めています。

系統用蓄電池事業の
概要

系統用蓄電池事業は、大きく「用地取得→接続申請・許認可→EPC→運用・アグリゲーション」という流れで進みます。EPCとは設計(Engineering)・調達(Procurement)・施工(Construction)の頭文字を取った言葉で、蓄電所の建設フェーズ全体を指します。

系統用蓄電池の
市場規模

国内の系統用蓄電池市場は、2024年度に約450億円に達し、2030年度には約4,240億円規模への拡大が見込まれています。約10倍という急成長の背景には、再生可能エネルギーの大量導入・電力市場の多様化・補助金制度の充実という3つの要因が重なっており、参入事業者にとっての事業機会は拡大しています。

※参照元:日経BP公式HP
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/news/00001/05565/
2026年6月調査時点

系統用蓄電池の収益性・ビジネスモデル

系統用蓄電池の収益は、卸電力市場・需給調整市場・容量市場を同時に活用して収益を積み上げる「レベニュースタッキング」と呼ばれる手法が主流です。3つの市場を組み合わせることで、単一市場への依存を避けた安定した収益構造を構築できます。

IRR(内部収益率)の目安としては、標準的な案件で10%前後・投資回収期間8~10年程度とされています

系統用蓄電池の仕組み
※参照元:エネがえる公式HP
https://www.enegaeru.com/revenuesimulationforgridstoragebatteries
2026年6月調査時点

系統用蓄電池と
土地活用、
必要な土地条件

系統用蓄電池の設置には、工業系・雑種地等の地目であること、高圧送電線から2km以内に位置すること、重量機材の搬入に対応できる道路幅・進入路が確保されていることなど、複数の条件を同時に満たす土地が求められます。太陽光発電所に適した土地とは条件が異なる点も多く、系統接続の空容量確認を含めた専門的な適地判断が必要です。

系統用蓄電池の
導入コスト

系統用蓄電池の初期投資(CAPEX)は1kWhあたり約68,000円が目安で、5MW/10MWh規模では総投資額が約6.8億円~8億円程度になります。内訳は蓄電池本体・PCS(パワーコンディショナー)・EMSなどの設備費と工事費・工事費負担金で構成され、土地条件や接続工事の規模によって変動します。

※参照元:エネがえる公式HP
https://www.enegaeru.com/2026gridstoragebatterybusinessfeasibilitysimulation2030marketforecast
2026年6月調査時点

系統用蓄電池で
必要な手続き

系統用蓄電池の事業化には、設置から運用開始までの間に複数の手続きが必要です。系統連系申請・消防法対応・電気事業法に基づく届出など、許認可の種類と順序は土地の状況や事業スキームによって異なるため、事前に全体像を把握しておくことがスケジュール管理の鍵となります。

  • 系統連系申請(電力会社への接続検討・工事費負担金の確定)
  • 消防法に基づく設置許可・事前協議(蓄電池の容量・設置方法による)
  • 電気事業法に基づく保安規程の届出・電気主任技術者の選任
  • 開発許可・農地転用許可(土地の地目・用途による)
  • 長期脱炭素電源オークション等の入札・認定手続き(活用する場合)

系統用蓄電池事業を
支援する会社の種別

EPC(設計・調達・施工)
会社とは

EPC会社とは、蓄電所の設計・機器調達・施工を一括して担う事業者です。接続申請の支援から始まり、蓄電池の機器選定、基礎・土木・電気工事、竣工後の引き渡しまでを主導します。

用地選定や許認可対応まで対応範囲を広げたワンストップ型の会社も増えており、初期段階から相談できる会社を選ぶことでフェーズをまたいだ手戻りを防ぎやすくなります。

アグリゲーターとは

アグリゲーターとは、蓄電所の竣工後に電力市場での充放電を制御し、収益化を担う運用事業者です。卸電力市場・需給調整市場・容量市場の3市場を組み合わせて運用する「レベニュースタッキング」を実行し、投資家・事業者の収益確保を支えます。

EPC会社とは役割が明確に異なり、施工完了後の「運用フェーズ」から関与する会社です。

事業フェーズに応じた
会社選定が
事業成功の鍵

系統用蓄電池事業では、事業フェーズごとに求められる専門性が異なります。支援会社によって対応範囲も異なるため、フェーズに合わない会社に依頼すると、対応できない工程は別の会社を探すことになり、事業化が遅れる原因になります。
だからこそ、事業フェーズに合った支援会社を選ぶことが重要です。

当メディアでは、用地選定・設計施工・運用の各フェーズに適した支援会社を紹介しています。各社の特徴を比較し、適したパートナー選定にお役立てください。

系統用蓄電池の
基礎知識

系統用蓄電池とは

系統用蓄電池は、発電所や変電所付近で電力系統に直接接続し、MW単位の規模で充放電を行う大型の蓄電設備です。家庭用・産業用蓄電池との違いや役割、事業参入前に押さえておきたい基礎知識を整理して解説しています。

系統用蓄電池の仕組み

蓄電池本体・PCS・EMS・受変電設備が連携し、直流と交流を相互に変換しながら充放電を行うのが系統用蓄電池の基本的な仕組みです。系統用蓄電池を構成する各設備の役割と、実際の動作の流れを、初めての方にも分かりやすく詳しく解説しています。

系統用蓄電池の補助金

系統用蓄電池の初期投資(CAPEX)を軽減できる補助金制度の概要や、対象となる事業者、設備の条件、申請時の注意点などをまとめています。公募スケジュールや補助率は年度ごとに変わるため、最新情報を確認したうえで活用を検討することが重要です。

系統用蓄電池の種類

系統用蓄電池には、リチウムイオン電池をはじめとする複数の種類があり、蓄電容量・出力規模・設置環境によって適した選択肢が異なるのが特徴です。導入目的や事業規模に応じてどのような基準で種類を選ぶべきか、考え方を整理しています。

系統用蓄電池のメリット

系統用蓄電池のメリットには、再生可能エネルギーの出力制御への対応や、卸電力・需給調整・容量市場を組み合わせた収益性の確保などが挙げられます。導入・運用で得られるこうした利点を、事業者の視点から分かりやすく解説しています。

フェーズ別
系統用蓄電池ビジネスを
サポートする会社3選
用地選定から
依頼するなら
GATES
GATESのキャプチャ
引用元:GATES公式HP
https://gatestokyo.co.jp/tiktak/grid-overview/
系統接続や土地条件を事前に精査
事業化までの時間を短縮
  • 不動産と再エネ両分野のノウハウを活かし、系統の空容量・搬入難易度・地目など複雑な用地条件を精査。異業種からの新規参入でも事業化に向けた検討を進めやすくする。
  • 権利付き事業用地のマッチングプラットフォーム「蓄託」を運営。接続回答書受理済みの用地のみを扱うため、自社で接続申請を行う必要がなく事業化を早められる。
設計・施工から
依頼するなら
テス・エンジニアリング
テス・エンジニアリングのキャプチャ
引用元:テス・エンジニアリング公式HP
https://www.tess-eng.co.jp/
着工後の手戻りや追加費用を抑え
投資計画通りの完工を支援
  • 系統用蓄電池ビジネスの黎明期から培った知見を活かし、着工前にリスクを設計へ反映。着工後の手戻りや工期延長を防ぐほか、接続申請や補助金手続きにも対応する。
  • ベンダーフリーで国内外の複数メーカーを比較・選定。初期費用の大部分を占める機器調達コストを抑えて損益分岐点を下げられる。
運用・電力市場
対応から
依頼するなら
デジタルグリッド
デジタルグリッドのキャプチャ
引用元:デジタルグリッド公式HP
https://www.digitalgrid.com/
全市場対応とトレーダー分析で
収益機会の最大化を目指す
  • 運用計画から市場入札、充放電指示までワンストップで対応。社内に専門チームがいなくても運用でき、投資判断後スムーズに収益化フェーズへ移行できる。
  • 全市場・全商品に対応し、市場価格や需給状況に応じて有利な市場を選んで運用。金融出身トレーダーの分析により、収益向上を目指せる。
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